コア抜き工事について

サワケンは、コンクリート内探査から


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コア抜きの特徴

コア抜きは、「コア削孔」とか「コア穿孔」、「コアボーリング」とも言われることがある工事で、コンクリートに穴を開ける作業をします。
コア抜きをする際には、ダイヤモンドコアビットと呼ばれる円形のドリルビットを使います。
コアビットの摩擦を下げるため、また粉塵の飛び散りを防ぐために水を使う湿式と呼ばれる方法を使うことが多いです。
コアの摩擦によって生じる熱も抑えられますので、作業スピードが上がるのもメリットです。
そのため、20mにも及ぶような深い穴でも開けることができます。

コア抜き工事の際の汚水について

一方で、ノロ水という灰色の汚水が出てしまうのが欠点です。
コンクリートの粉塵が混じった水で現場を汚してしまうのです。
こうしたノロ水のデメリットを抑えるために、乾式つまり水を使わない手法も使われることが多くなっています。

水が下に漏れて困る場所や、人が通る場所などで行われます。

壁や床などを空けるサイズは直径12.5mm~600mmまで各種サイズを揃えています。
600㎜を超える直径では、花びらの形をしたコアを用いて連続コアをすることが多いです。

コア抜きの目的

工場やマンションといったコンクリート造りの建物に、穴を開けて水道やガス、電気などの配線を通すために行います。
他にも、建物の耐震性の診断をしたり、圧縮試験をしたりするために利用されることがあります。
外構であればフェンスなどを設置する際の支柱用の穴開けにも必要です。

様々な準備としてコア抜きを実施

また、様々な作業の準備としてコア抜きが実施されることもあります。
たとえば、基礎を重機で解体する場合、そのカミ穴を開けます。
さらに、ワイヤーソーの切通穴やバースターの下穴としても利用されています。
ウォールソーを使って切断している部分で、端のソーでは切れないところを処理するためにコア抜きをすることもあります。

コア抜きの作業手順

図面などを確認して穴を開ける位置をチェックして、そこにマーキングをします。
機械を設置するための印をつけます。
開ける穴の中心部分から25㎝くらい離れたところにマーキングをして、そこにアンカーを打ち込みます。
アンカーに沿ってマシンを固定します。
壁に直接固定する場合には、80㎝以上の間隔を開ける必要がありますので、事前にそのスペースを確保しておきます。
湿式のコア抜きであれば、事前にノロ水が漏れださないように養生をします。その後、水を出しながら徐々に作業をしてきます。
直径が大きい、もしくは深い穴の場合は連続コア抜きをしていきます。
作業が完了したら、機器を取り外し、養生やケーブルを撤去して終了となります。

コア抜きのために用いられる機械

コア抜きをするための機械は、大きく分けて二つの種類があります。

ハンディタイプ

手持ちのハンディタイプです。
3万円くらいから販売されていて手軽に使えるのがメリットです。
しかし、手振れしやすいことや、高精度な工事には向いていないことから、プロが現場で使うことはあまりありません。

固定タイプ

ガイドによって固定できるタイプです。
ハンディタイプよりも高価で、8万円以上はすることがほとんどです。
メーカーやモデルによってはさらに高くなります。
ガイドが付いている分、しっかりと固定されてブレもないので、高精度で穴を抜くことができます。
仕上がりもキレイですので、プロが使用するのに適しています。

刃について

機械に取り付ける刃も重要なアイテムです。
コンクリートや鉄筋をも開ける高硬度のものですので価格も高く、フェンスの支柱用穴を開けるサイズでも1万円くらいはします。
フェンス工事の場合は60㎜くらいの刃を使うことが多いです。
やはり硬いコンクリートを削っていくものですので、摩耗が早くすぐに交換しないといけません。
10個くらい穴を開けると使えなくなってしまうことも多く、さらに中に鉄筋が入っている場合は寿命が短くなります。
その分、刃の交換頻度は高くなり、コストも上がることになります。

ダイヤモンド穿孔工事の特徴

より仕上がりのきれいな穴を開ける時には、ダイヤモンド穿孔工事が実施されます。

この工事の特徴は、作業に伴う騒音やほこりが少ないというメリットがあることです。

また、作業時間も短くなりますし、仕上がりがきれいになり、補修をせずに完了できることも優れています。
鉄筋を持つコンクリートを含め、いろいろな材料の壁や床、天井に穴を開けられるのが特徴です。
穴の直径も小さいものから大口径まで対応できますし、天向きもできるという利点もあります。

また、様々な用途に用いられていて、コンクリートの中性化試験、圧縮強度チェックなどにも利用されます。
大きな穴を開ける前段階の内部探査のために、小さな穴をこの作業で開けることもあります。
具体的には、ビルの電気やガス、水道、空調関連の配線や配管のための穴開けとして行われることが多いです。

また、外構としてフェンスの支柱、ガードレールなどの設置作業でも利用されますし、擁壁の水抜き工事としてもこの技術が用いられます。
ダムや橋梁工事などの土木関連でも頻繁に行われ、構造物の設置や強度テストをするためにも活用されるのです。

ダイヤモンドコアドリルとは?

こうした工事で使用されるダイヤモンドコアドリルとは、円筒状に穿孔するための機械で、コアビットという先端を持ち、そこを回転させることで穴を開けていきます。
コンクリートを打撃破壊して開けていくのではなく、コアビットを回転し押し込んでいくことで穴を開けられるので、振動や騒音をずっと抑えられるのがメリットです。

多用途で利用が可能なダイヤモンドコアドリル

穴の直径の幅は広く、エアコンダクト、水道管といった配管工事のために細めの貫通穴を通すことができます。

また、フェンスを立てるための支柱穴をブロックに開けたり、道路舗装の密度調査のためにアスファルトに作業したりすることもして、多用途で利用できます。 直径の大きな穴も可能で、4mもの大きさにすることができます。
長さも15mもの穴を開けることができますので、トンネル工事などで採用されています。
といっても、一つの穴で一気に大きな穴を貫通させるわけではなく、いくつもの穴を開けてそれを結合させることで、大きくて長い穴とするのです。

持ち運びしやすい

ダイヤモンドコアドリルの作業では、主に水を使いながら作業する湿式が採用されます。
コアビットの中に直接水が送られる給水システムが備えられています。
乾式の作業においては、集塵機が機械に装着されて、直接粉塵を吸い取れるようにしています。
こうした機械は軽いため、現場への持ち運びがしやすいのが特徴です。

機械の種類

大きく分けると、ホールベース式と手持ち式の二つがあります。

ホールベース式とは、床や壁に固定して作業できるもので、プロが用いるほとんどはこのタイプです。
本体のブレがないのでより精度が高いことや、レバーを回転させるだけで作業できるので楽というメリットがあります。
機械自体も耐久性が高くプロとしての作業に適していますが、価格が高いという注意点があります。
手持ち式は、手で持って作業をしないといけないので、ぶれやすく精度が出ないこともあります。

また、疲れやすいので長時間作業は厳しいです。

一方で、浅い穴を数本だけ開ける場合や、固定できるスペースがない場合などには手持ち式の方が便利です。

また、機械自体も安く導入しやすいです。

また、これら二つのタイプのメリットを生かしたハイブリッド式も出ています。
手持ち式のサイズですが、固定しても使えるようにしています。
いろいろなシーンに利用できて便利ですが、価格が高いです。

コアビットの取り付け規格に注意

ダイヤモンドコアドリルは、先端のコアビットがないと作業できません。

コアビットには取り付け規格が設けられていますので、適合するものに注意して購入、作業する必要があります。
これは、電動ドライバーのドリルの軸に、ストレート軸やSDS軸、6.35軸などの異なる規格が存在するのと同じです。

コアビットはネジ式になっていて、M27、M18、Aロッド、Cロッド、G1/2などの規格に分かれています。
それぞれの規格によって、使える機械の大きさは異なります。
例えば、Aロッド規格は中型から大型の機械で使われるもので、大きなサイズのビットです。
M27、M17そしてCロッドのビットは、小型から中型の機種で利用されることが多いです。
さらに、G1/2規格のビットは小型の機種に対応しているものとなります。
それぞれのモデルで、特定の規格が定められていて、異なるものを使うことはできません。
たとえば、ドリルがCロッド規格対応となっているのであれば、Aロッドのコアビットを装着することはできません。

こうしたコアビットはすべてネジ式となっています。
これは、軸の内部に空間を作るためです。
このスペースがあるおかげで、湿式作業のための給水をしたり集塵をしたりすることができるようになります。

ドライバー用のビットは空洞がないため、給水などはできないので、コアビットならではのニーズに対応した規格と言えるでしょう。